諸悪莫作の巻は、どの仏教の宗派にも共通する教え、”諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教”という言葉を解説している。
中でも、諸悪莫作という言葉について、長々と解説しているが、その内容が哲学的だ。
善悪は時なり、時は善悪にあらず。善悪は法なり、法は善悪にあらず。諸悪は因縁生にあらず、ただ莫作なるのみなり。諸悪は因縁滅にあらず、ただ莫作なるのみなり。
その流れの中で、道元は、次の言葉を記している。
自己は有にあらず無にあらず、莫作なり。
これは、解釈によっては、ニーチェにもつながる、西洋哲学的な内容で、現代の私たちが道元を、哲学者と考えたくなるのもわかる。しかし、道元の真意はわからない。ただ単に、文章の流れで、そう書いているようにも思える。
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